足の踏み場もないような

とっ散らかったあれやこれらを

心地よい不慣れ

今朝寝坊した。

とても急いでいたから混乱しながら普段とマフラーを逆に巻いていた。

それだけで首元が落ち着かなくて。首元だけじゃない。全てのバランスが狂ったような。

でもその感覚は決して悪いものじゃなくて新鮮な感じがして。ずっと同じことをしていると何かが偏るのかもしれない。よく言えば「慣れ」というものになるのかもしれないけど。

生まれてずっと右手で字を書いているから右手で字を書くことには慣れている。でも左手だとまともに書けない。

ないがしろにされた左手。

 

さすがに今から左手でも字を書くようにしようとは思えない。でも、腕時計を逆につけたり、お風呂で頭じゃなくて体から洗ったり、普段とは逆側の駅の出口を使ったり。それだけのことで少しさっぱりというか新鮮な気持ちになれるかもしれない。

ほどよく慣れてしまってからの方が新鮮さが大きく感じられる